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編組線とは
編組線は電送の質を上げるために使用される電線の構成要素の一つです。 電線の使用目的や利用状況に応じて素材や編組線を組み込む部分を変えて使用されます。 基本的な電線の構造は内側から被膜のついた銅線を縒り合わせたもの、編組線、外皮となっています。(画像を参照) 編組線は画像で印がついているところに位置し、電線の構造の中で外皮のすぐ内側にあることが一般的です。 三陽電工で製造する電線の約50%の製品に編組線は組み込まれています。
編組線に使用される素材とその特徴
編組線に使用される素材は銅、鉄(ステンレス)、アルミニウム、ナイロン、綿糸、グラスファイバーの6つなどです。 この中では銅が最も多く使用されています。 それぞれの素材ごとに特徴があり、使用される用途や環境に応じて適切な素材を選定する必要があります。
銅を使用した編組線の性質と特長
電気的な導通ができるため、編組線を電送部品として使用することができます。 また、銅はシールド効果が高い素材であり、雑音や混線等を防ぐことに適しています。電線の中に銅のパイプを入れるとシールド効果を最大限にすることができますが、電線的には曲げられなくなってしまうため、編組線として使用します。
鉄(ステンレス)を使用した編組線の性質と特長
鉄の編組線を電線に組み込むことで電線が物理的に強くなり、外部からの衝撃による断線を防ぎます。 外部からの衝撃が想定される過酷な使用環境では鉄の編組線を組み込むことがおすすめです。
アルミを使用した編組線の性質と特長
軽量化を目指すときに使われます。細く、加工しにくい素材であるため、基本的にあまり編組線には使われない素材です。
ナイロンを使用した編組線の性質と特長
外皮の被膜を使用せず、編組線がむき出しとなる使い方をして、肌触りや見た目のために使われます。 主に吊り下げ照明やこたつの電線などデザイン性やあたたかみが必要とされる電線で使用されます。 電気的な導通ができないため、電送部品として使用することは期待されません。
綿糸を使用した編組線の性質と特長
電線の中を埋めるための材料として使用します。 電送的な部品として使用する編組には使われません。
グラスファイバーを使用した編組線の性質と特長
電線の耐熱性を高めるために使用されます。高温などの過酷な使用環境ではグラスファイバーを編組線に組み込みます。
【最後に】三陽電工の編組線について
さて、編組線に使用される素材と素材の特徴はご理解いただけましたでしょうか? 使用環境に応じて編組線の素材を変えていくことは重要です。 電線の使用をご検討される際は、使用用途や環境に応じて編組線の素材をご検討してみてください。
三陽電工では、物理的な強度を高めるための編組線からデザイン重視の編組線まで様々な編組線を取り扱っております。 小ロット多品種で様々なカスタムハーネスを設計、製造しているため、お客様の使用される環境や要望に応じて、お客様に最適な編組線を提案することができます。 他では難しい技術や頼むことがためらわれる「こんなでデザインで作成してほしい」などの様々な要望に真摯に向き合います。