目次
プラントや工場で使われる液面計(水面計)とは
容器内の液面の位置を表示する装置を指します。水面計ともいいます。
また、気体と液体、異なる液体の境界 (例:水と油) や気体と粉体の境界面を測定する装置の事も指します。こうした境界面を測る液面計はレベル計とも呼ばれます。
※レベル=境界面
液面計の使用用途とは
液面計は、石油プラントや化学プラントで使用されるタンクや貯水タンク、ボイラーなど幅広い用途で使用されています。そうした多様な用途に応じて、様々な種類の液面計が存在します。タンク内の圧力・大きさ・温度・内容物などの条件をもとに適切な液面計を選んでいく必要があります。
液面計を使用する目的とは
液面計の使用目的は、大きく2種類あります。
①量を知る
タンク内のレベルから製品の内容量を正確に知るために使用されます。こうした内容量の計測結果をもとに、取引や証明にもちいられることがあります。
②管理制御
容器内の物質の内容量を管理し制御するために使用されます。①の目的ではレベルの連続的な測定が行われる一方で、制御用では上限と下限のポイント測定が行われることがあります。レベルの制御は液面を一定に保つ必要がなく上限と下限を越えなければ問題がないため、そうした「点」での液面計の利用も見られます。 例えば、ボイラーに取り付ける液面計では上部に水のあることが分かればよいため、その場合には上部だけ液面計をつける場合があります。
液面計の主な種類5選
1.ガラス管式液面計(直視式)
タンク、容器内部とつながった透明のガラス管を通して直接液面を監視できるタイプ。
2.マグネットフロート式液面計
タンク内部とつながった管の中に磁力のあるフロートがあり、そのフロートの浮き沈みによって外部の指示器を回転させることで液面を表示するタイプ。
3.圧力式液面計
主に2種類あり、差圧式は底部と上部の気圧の差を測定するタイプ。パージ式は液体中にガスを放出しその背圧を測定するタイプ。
4.超音波式レベル計
超音波を発信部から発信、液面に反射し発信部がその超音波を受け取るまでの時間をもとに液面を計測するタイプ。
5.電波式レベル計
超音波式と同じ測定原理で代わりにマイクロ波を使用するタイプ。超音波式と違い、高温高圧に強いなどの特徴あり。
最後に
さて、液面計とはどのようなものかご理解いただけましたでしょうか? 液面計と一言にいっても様々なタイプの製品があり、それぞれに適した使用用途があります。どの液面計にするかを選ぶ前に、まずどういった目的で液面計を導入するのか、その上でどういった種類のタンクなどに導入し、内容物はどういった性質があるのかを考慮してからの検討をおすすめします。
日本計器株式会社では、マグネットフロート式・丸硝子式・クリンガー式などの液面計やサイトグラスを取り扱っております。設計から生産まで一貫したオーダーメイド方式で製造を行っているため、お客様の求める仕様に応じて、お客様にとって最適な液面計を提案することができます。他社では対応できないようなサイズ設定や液面計に施す特殊な加工など様々なご要望に真摯に向き合います。