カスケードリサイクルと水平リサイクルとは

リサイクルを表す言葉について

リサイクルを表す言葉には、その方法を表すものとリサイクル後の品質を表すものの2種類があります。 リサイクルの方法を表す言葉は、「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3種類です。 それぞれの意味や違いについては、プラスチックのリサイクル率推移の記事でご説明していますので、そちらをご覧ください。 今回は、リサイクル後の品質を表す言葉である、「カスケードリサイクル」と「水平リサイクル」についてご説明します。

カスケードリサイクルとは

カスケードリサイクルとは、リサイクルすることによって元の製品の品質には戻らず、品質の低下を伴うリサイクルのことです。 なぜカスケードというのかというと、製品の質を落としてリサイクルを行うことで、滝(cascade)のように段階的に製品をリサイクルすることから来ています。 具体例をあげると、ペットボトルがプラスチック樹脂に戻され、衣服や食品用トレイ、ダストボックスなどにリサイクルされています。

水平リサイクルとは

水平リサイクルとは、使用済みの製品を資源にして、再び同じ製品として利用することを言います。 カスケードリサイクルと違って、水平リサイクルであれば資源を半永久的に使用することができ、ごみの量を減らすことにも繋がります。 水平リサイクルの具体例として、ビン→ビンアルミ缶→アルミ缶段ボール→段ボールがあります。

ボトルtoボトル

そして、最近注目されているのがボトルtoボトル(ペットボトル→ペットボトル)の水平リサイクルです。 注目される点としては、循環資源やごみの削減だけでなく、ペットボトルの水平リサイクルをすることで、新しくボトルを作るよりも、CO2の排出量を約6割減らすことができる点です。 ペットボトルはほぼ単一の原料からできており、水平リサイクルしやすいという点が挙げられています。 大手飲料メーカーもペットボトルの水平リサイクルを全面的に実行するために、様々な実験や投資を行っています。

最後に

「カスケードリサイクル」と「水平リサイクル」について、ご理解いただけましたでしょうか? この記事で、リサイクルについての知識が少しでも深まりましたら幸いです。 開伸では、環境に配慮した再生A-PETシートを使用して、透明クリアケースを製造・販売しております。弊社の透明クリアケースは、自社開発の独自技術や特許技術を用いて、高透明かつ傷がつきにくい高品質パッケージを取り扱っています。また、サンプル作成は各営業担当が行いますので、お客様のご要望に沿ったご提案が可能です。「こんなイメージで…」や「これまでの…を改善したい」といったご相談に真摯に向き合います。

 

 

 

 

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