混同しがちな「電線」と「ケーブル」、「ハーネス」を見分けるには?

電線・ケーブル・ハーネスの関係性について

電線・ケーブル・ハーネスは 「電線→ケーブル→ハーネスの順番で進化していく関係」にあります。 ケーブルは電線がたくさん集まって生まれ、ハーネスは複数または単体のケーブルや電線を端末加工することで我々が身近で見かけるLANケーブルやコンセントなどの接続できる形にしたものです。 また電線が生まれ、ハーネスへと進化していくには 「絶縁工程」→「撚合工程」→「編組工程」→「押出工程」→「端末加工」 の順番で段階を踏んでいきます。 ここからはもっと掘り下げて、電線・ケーブル・ハーネスの性質、工程の詳細などをお伝えいたします。

電線とは

電線とは「電気を通す導体の線を、電気を通さない絶縁体で被膜した電気を流すための線」です。 小学校の授業で、豆電球を光らせる時に乾電池を繋ぐときに使っていたあの線はまさに電線と言えます(乾電池を繋げるときに外のビニルを剝いた記憶はありますでしょうか?)。 主に銅線でできた導体を、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどの絶縁体で被膜する「絶縁工程」を経て製造されます。 またこの皮膜は色を変更することが可能で、用途に応じて線を分類する際に役立ちます。

sanyo-電線

ケーブルとは

冒頭でケーブルは電線がたくさん集まってできるとお伝えしました。 もう少し詳しくご説明すると 「絶縁工程を経て生まれた電線を複数本まとめてシースで被膜したもの」です。 シースとは、ケーブルの外側の被膜であり、束ねた電線の絶縁体の保護などの役割を担っています。 ケーブルの製造では主に3つの工程が以下の順に行われます。

  1. 「撚合工程」→この工程の前に電線などを撚り合わせてケーブルの中心(コア)を作る工程
  2. 「編組工程」→コアの周りに細い銅線や繊維などを筒状に編み、シールドや被膜を構成する工程
  3. 「押出工程」→先ほどのシースを施す工程 これらの工程を経てできるケーブルは以下の画像のようになります。

使用用途や環境によって使用される素材や加工が変わります。

sanyo-ケーブル

ハーネスとは

ハーネス、と聞いて最初に何を思い浮かばますか? ワイヤーハーネスのハーネス? 高いところから落ちないように身体に身に着けるハーネス? 今回ご紹介するのは、前者の自動車バイクなどでお馴染みのワイヤーハーネスの方のハーネスとなります。 ハーネスは「ケーブルに対して、コネクタの取り付けなどの「端末加工」を行ったもの」となります。 コネクタとは、ケーブル同士や電化製品などに接続するために必要な接続部分となる部品です。 コネクタを取り付けた後の以下の画像のようなハーネスが誕生し、私たちの身の回りで活躍することになります。

sanyo-ハーネス

 

電線・ケーブル・ハーネスの利用用途の違いと選び方について

ここまで電線・ケーブル・ハーネスについてご説明しましたが、 実際どれを使用すればいいのかという疑問が出てくるかと思います。 使用用途での違いを大まかにご説明すると

  • 電線は機械内部を繋ぐもの
  • ケーブルは機械と機械を繋ぐもの
  • ハーネスはケーブルを着脱しやすくするもの

と言えます。

まとめ

今回は電線・ケーブル・ハーネスの関係性や特徴についてご説明いたしました。 ついつい混同しがちな3者について、ご理解いただけましたでしょうか。 世の中には多くの種類の電線・ケーブル・ハーネスが存在し、今回の記事でも実際に三陽電工株式会社で製造している電線・ケーブル・ハーネスの写真を掲載しました。 三陽電工ではこれら製品の製品に加え、オリジナル製品の製造にも取り組んでおります。 気になることがありましたら、ぜひお問い合わせしてみてください。


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