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コールドフォイルとは
コールドフォイル(コールド箔)とは、特殊な糊を用いて箔押しを行う印刷方法です。 コールドフォイルの特徴は箔押しを行った上にカラー印刷をすることができる点です。拍の上からカラー印刷をすることによって、金や銀などの単色のみではなく、様々な色を光り輝かせることができます。 また、従来の箔押し加工で使われていたホットスタンプ式では表現できなかった網点によるグラデーションや微細な線・文字も表現が可能です。
ホットスタンプ式との違い
ホットスタンプとは金型と印刷物の間に箔を敷き、高温の熱と圧力をかけることで、スタンプのように印刷物に箔を熱転写されていく印刷方法です。従来使用されていたホットスタンプの加工方法はカラー印刷をした後にハンコを押すようにして加工を行います。 またホットスタンプは箔を用紙に圧着させる際、熱と圧力を使用するので印刷物には凹みが生じます。 一方でコールドフォイルの加工方法は、輪転印刷機を使用して糊で箔フィルムを貼り付けます。 さらにホットスタンプは、熱が版の部分から広がってしまう特性上、どうしても細かな表現が難しいという側面をもっていますが、コールドフォイルは印刷した糊に転写するので印刷と同等の非常に細かな箔表現が可能です。
コールドフォイル(コールド箔)式のメリット
箔の上にカラー印刷が可能
箔上にカラー印刷を施せるのがコールドフォイル最大のメリットです。 従来のホットスタンプでは金や銀といった単純な色しか表現出来ませんでしたが、コールドフォイルでは様々な色彩の金箔表現が行えます。また、グラデーション表現も可能です。
作業の効率化
従来のホットスタンプでは印刷、箔押しという2つの工程が必要でしたが、 コールドフォイルは印刷過程で箔を付与できるため作業効率を向上できます。
微細な表現が可能
ホットスタンプのように型を作る必要がないので、細い線や微細な表現を行えます。
コールドフォイル(コールド箔)式のデメリット
小ロット生産に弱い
コールドフォイルは印刷を行うことと同等のため生産を始めるまでに多少時間はかかりますが、生産自体は効率良く行うことができるため大ロットには強い手法です。 小ロットになると工数がかかる上に生産数量が少ないと割高になるケースがあります。
箔の利用効率が悪い
ホットスタンプは箔押し機と印刷のラインが別のために、最小限の箔材を利用するように抑えることが出来ます。 しかしコールドフォイルは箔と印刷が同工程で加工されるために箔のサイズをカラー印刷のものと合わせなければならず、無駄な部分が増えます。 ですので、ケース全体に箔を押す場合はコールドフォイルは向いていますが、ロゴ等に一部分などであればホットスタンプの方が向いています。
コールドフォイルの主な利用用途
コールドフォイルは、商品パッケージの印刷や書籍、カタログ、食品、ゲームソフトなど様々な商品に使われています。 コールドフォイルを使用することでプレミアム感を演出することができ、ほかの商品との差別化に繋がります。
最後に
コールドフォイルについてご理解いただけましたでしょうか。 コールドフォイルとホットスタンプの違いやコールドフォイルの特徴を知っていただける機会になれば幸いです。 株式会社開伸では、環境に配慮した再生A-PETシートを使用して、透明クリアケースを製造・販売しております。開伸の透明クリアケースは、自社開発の独自技術や特許技術を用いて高透明かつ傷がつきにくい高品質パッケージを取り扱っています。サンプル作成は各営業担当が行いますのでお客様のご要望に沿ったご提案が可能です。「こんなイメージで…」や「これまでの…を改善したい」といったご相談に真摯に向き合います。