透明・クリアパッケージの素材「PET・PP・PVC」の比較

透明・クリアパッケージの主要な3種類の素材について

透明(クリア)パッケージには、3種類の素材が使用されています。それは、PP、PET、PVCの3種類です。この3つの素材は互いに異なった特徴を持つので、その用途に合わせて、選択する必要があります。

素材の比較

上記が3種類の比較を行った図になります。

PET(ポリエチレンテレフタラート)

PETは図にあるように、透明度の高いパッケージです。そのため、他の素材に比べて商品に高級感を与えることができます。
PETが使われているもっとも身近な製品はペットボトルです。
透明度の高さから印刷が綺麗にのり映えます、添加剤が入っていないためにブリードアウト現象も起こらず長期保存も可能です。一方で、コストはPPに比べると、高くなってしまいます。
そのほかに、素材自体が硬く透明度が高いので、パッケージの表面へ傷が目立ちやすくなります。

PP(ポリプロピレン)

PPはPETに比べて透明度が劣りますが、低価格で利用できます。
また、素材自体も柔らかく、傷が入りにくいことや、繰り返し折り曲げても切れにくいといった、特徴があります。
PPのケースが低単価なので、例えば、プチプラコスメなどの比較的に低単価な製品のケースに使われることが多いです。

PVC(ポリ塩化ビニル)

PVCはPETとほぼ同等の透明度を持っており、数年前まで安価な素材だったため、多くの場面で利用されてきました。
しかし、1990年代になり、PVCを焼却する際にダイオキシンが発生するということが分かり、人に対して発ガン性や免疫機能の低下などを引き起こす可能性があるため、現在ではPVC素材のケースを使用している企業は多くありません。
また近年、価格が高騰しており、PETよりも高価な素材になってしまったことから、コスト面でもPETに仕様変更した企業も少なくありません。

最後に

透明・クリアパッケージの素材についてご理解いただけましたでしょうか。
パッケージをご検討の際に、ご活用いただけますと幸いです。
株式会社開伸では、環境に配慮した再生A-PETシートを使用して、透明クリアケースを製造・販売しております。開伸の透明クリアケースは、自社開発の独自技術や特許技術を用いて、高透明かつ傷がつきにくい高品質パッケージを取り扱っています。また、サンプル作成は各営業担当が行いますので、お客様のご要望に沿ったご提案が可能です。「こんなイメージで…」や「これまでの…を改善したい」といったご相談に真摯に向き合います。

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